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3つのリチェルカーレ

 

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フルート、バスーン、ピアノのための

初演:1998年11月12日(木) 大阪 ザ・フェニックスホール

演奏者:Fl.水越典子、Bn.宮本謙二、Pf.岡原慎也


初演時のプログラムより──

 リチェルカーレは、16〜17世紀の器楽曲に多く用いられた名称です。「探求する」とい意味のイタリア語の動詞ricercareを語源に持ち、元来はフーガへと繋がる模倣的な多声形式とされていますが、ここでは20世紀の新古典主義の作曲家達の例に倣って、自由な創意に基づく技巧的な器楽作品といった意味あいで用いました。

 フルート、バスーン、ピアノという編成には、古典的なタイトルに相応しい典雅な趣があります。優美で繊細なフルート、高雅でいてどことなく滑稽なバスーン、硬質で輝かしいピアノ。この三者が絡み合って紡ぎ出す音色のドラマを3つの局面から定着してみようと思いました。

──ヌーンシティー以来気心の知れたフルーティスト水越典子さんの依嘱で作曲。リハーサルは晩秋の京都、平安神宮の近くで行われた。午前中の空き時間を利用してひとり大原まで足を延ばしてみた。紅葉は既に盛りを過ぎていたが、きりりとひ締まった寒気が心地よかった。